中学の頃、陸上部の友達と教室や部室、帰り道でいつも歌を歌ってました。
別に特別上手なわけでもないんだけどただみんな歌うことがダイスキでした。
塾が一緒だった陸部のナツキとクミとは、塾の授業が始まるまで裏手の空き地で大声で歌うのが日課になってました。
ナツキとミキとはよく、放課後教室で歌ってました。
ミキはピアノをやっていて、ナゾの音楽団体のライブで歌っていました。
(ナゾなだけにナツキもうちも見に行ったことないけど)
ミキとわたしは中学入学直後、2人ともチビで、顔の作りや性格が似ていたらしくよく間違えられました。
ナツキはよく詩を書いていて、楽器できない&楽譜読めないので鼻歌でメロディをつけたり、即興で歌ったりしてました。
本人てきとーなもんだから、1回歌うごとにメロディが変わったり、サビだけで終わったりがほとんどの中で、againという曲だけは、ミキの歌仲間のヒビキさんに編曲をしてもらって、ナツキの曲で唯一ちゃんとした曲になりました。
だいすきな憧れの先輩のことを書いた、失恋の歌です。
そんなミキが中学半ばで三原に引越し、その後兵庫の大学に進学して、ほとんど連絡をとることもないまま5年が過ぎました。
穴吹卒業間近の2月後半、ミキが大学で組んでいるバンドが、広島の小さなハコでライブをすると聞いたので、ナツキと2人で行ってきました。
ひさしぶりに会ったミキは、入り口で会ったときミキだとは思わなかったんだけど、かわってませんでした。でも大阪弁がうつってました。
けど、ライブを見て、会わなくなってからもずっと歌い続けてきたんだなぁと思いました。ボサノバってキャラではなかったけど笑
MCが途切れた時に、思い切って、again歌って!と叫びました。
だめもとで言ってみたんだけど、ミキはこの歌の出来たいきさつをお客さんに簡単に説明して、アカペラで歌ってくれました。
メロディと歌詞を覚えていたことが嬉しくて、いろんな人たちの前で披露されたagainが聞けたのが嬉しくて、ナツキと2人して涙ぐんでしまいました。
ライブの片付けと、次のライブのため、ゆっくり話すことはほとんどできなかったけど、来てよかったと思いました。
いつも一緒にいたミキが引っ越したときはすごく悲しかった。
あれから5年が経っていて、3人がそれぞれ少しずつ変わっていったけど、うちらの間にある空気は変わってなかった。
きっとまた、何かない限りほとんど連絡とることもないと思うけど、また必ず会いたいと思う。